新古典主義
新たに三井本館を建てるにあたっての条件として、耐震耐火を前提に「壮麗・品位・簡素」の3要素を掲げ、アメリカのトローブリッジ・アンド・リヴィングストン事務所に設計を、ジェームズ・スチュワート社に施工を発注しました。地下2階、地上7階の鉄骨鉄筋コンクリート造です。コリント式の花崗岩列柱が外壁を囲み軒飾りにレリーフ、当時、ウォール街ではやった新古典主義の意匠です。耐震の面でも、関東大震災の教訓から、その2倍の地震にも耐えることができるように作られているといわれており、これは現行の耐震改善促進法の基準の2倍以上にあたるとも言われています。また、内装にはイタリア産大理石をふんだんに用いた日本初のアメリカンスタイルのビルで、一般ビル建築の約10倍の費用がかかったと言われています。三井合名、三井銀行、三井物産、三井鉱山に、開業したての信託銀行が本社を置き、いわゆる三井財閥の総本山となったわけです。
